何か色々会見集

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星野監督「日本のスポーツファンに申し訳ない」 (1/2)
野球日本代表・帰国会見全文
2008年8月25日(月)
自らの責任を強調し、厳しい表情で会見する星野監督スポーツナビ

北京五輪で4位に終わった野球日本代表が24日に帰国し、星野仙一監督らが千葉県成田市内のホテルで会見を行った。以下は各出席者のコメント。
星野監督「強い者が勝つのではない、勝った者が強い」

星野監督 (代表監督に就任してから)1年8カ月盛り上げていただき、期待され、期待に応えられなかったということは、本当に野球ファン、日本のスポーツファンに申し訳ないという思いでいっぱいです。だけれども、選手たちは日の丸を背負って、必死の思いで食らいついて戦ってくれた。画面を通じて皆さんも感じられたと思います。ただ、結果がこういう結果で、オリンピックの難しさというか、オリンピックでは強い者が勝つのではない、勝った者が強いんだということをしみじみと実感した北京でした。そういう意味では、たまたま日本の野球がこの時期、体調を含め、技術を含めベストではなかったと。それは監督である私の責任です。本当に皆さんに応援してもらいながら、こういう結果になったということは、責任者として大変申し訳ないと思います。

宮本慎也キャプテン まず、ご声援していただきましたファンの方々にありがとうございましたとお礼を言いたいのと、期待に応えられず、メダルなしで帰ってくることになって大変申し訳ないと思っています。若い選手が今回何人もいましたんで、次に向けて、僕らの悔しさや不甲斐なさを後輩たちが感じ取って、世界に通用する日本の野球を見せてもらいたいと願っています。

上原浩治投手キャプテン 手ぶらで帰ってきて本当にすいませんでした。今回まったくメダルも取れず、(4勝)5敗と負け越しで帰ってきて、国際大会で勝つ難しさをこれでみんな分かったと思うし、来年以降もまた国際大会があるので、この負けを今後どう生かしていくかということが大事だと思うんで、若い世代もどんどんいい選手が出てきているので、この負けをいいきっかけにして、日本球界が盛り上がっていければいいなと思います。応援してくださった日本の皆さんには本当にすいませんでしたと、それだけ言いたいです。

田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ 昨日、アメリカに負けたときに最初に頭に浮かんできたのは、やはり悔しい、残念ということでした。その後に、国民の皆さんが応援してくれたのに結果が出せなかったという悔しさが増してきました。そして、バッティングコーチの私の役目として、国際試合のひとつのフォアボールであり、1本のヒットであり、ここで1点取るという気持ちが出てこなかった。それが一番悔しいです。本来の星野ジャパンの形である“つなげる ”ことができない。いいところまでは行ったんです。だけど、接戦で勝てないと意味がない。ですから、これから日本の野球を背負っていく子どもたちにどういうコーチをしていくか、ということを私はいろいろ考えるんですけど、国際試合というものを考えたら、やはりキューバ、韓国みたいに来た球を呼び込んで打つ下半身の強さ、手首の強さ、二の腕の強さ、そういう部分を考えて、これから、もしまた(機会が)あれば、ほかの国と戦ってどんどんいい結果を出したいと思ってます。最後に本当におわびするしかないです。すいませんでした。

山本浩二守備・走塁コーチ 声援していただいた国民の皆さんに、本当に大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。そしてまた悔しさもいっぱいです。短期決戦の難しさ、準備を含め、故障者を含めて、チームがいい内容で北京に入れなかったということが本当に心残りであり、責任を感じております。ご声援ありがとうございました。

大野豊投手コーチ 大きな期待を背負いながら、メダルという目標に向かって戦ってきましたけど、メダルを取れない状況で帰ってきて、皆さんに対して申し訳なかったと思います。前回のアテネの屈辱をという思いで戦いましたけど、選手は非常によくやってくれたと思います。また、投手コーチを担当して、投手陣は非常に頑張ってくれたと思うんですが、やはり結果を見て分かるように、上位チームに対してもうひと粘りなかった。このイニングを抑えればというところを抑えきれなかった。そういうちょっとしたすき、また弱さが出た戦いだと思っています。今後こういうことを経験した選手たちに大きく成長してほしいと思いますし、技術とか体力だけじゃない、目に見えないタフさ、力強さが身についてくれればなという思いが強いです。本当にこういう状況で帰ってまいりまして、皆さんに申し訳ないと頭を下げる、それしかありません。どうも申し訳ございませんでした。

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■宮本「韓国戦で思いの差を感じた」
準決勝で敗れた瞬間、韓国との思いの差を痛感したと語る主将・宮本【スポーツナビ

――厳しい結果に終わって一日たって、星野監督はどんなことを考えながら日本に帰って来られましたか

星野監督 相当の批判は浴びるだろうなと。(ここに座っていることが)被告席みたいなもんで、飛行場に着いたとたんにフラッシュの雨、嵐ということで、これはもう覚悟してましたし、それだけわれわれ野球に対して、そういう思いが強かったという裏返しだろうなということで、今この席にいる人に『申し訳ありませんでした』という言葉を言わす私は情けないな、という思いでいっぱいです。仲間を含めて、選手を含めて、みんなに申し訳ないなと。もっともっといい会見であれば良かったなという思いです。

――監督の考える一番の敗因は何ですか

星野監督 『敗軍の将、兵を語らず』と言いますし、一つ一つあそこがどうだったということは私の立場では言ってはいけない。その時々で選手にはきっちりと注意はしてますし、それをまた野球人生に生かしてくれればという思いです。

――予選から決勝トーナメントを通じて、なかなか日本らしい野球ができませんでしたが、ポイントになった試合はどこですか

星野監督 初戦(キューバ戦)でしょうね。初戦でバッターがストライクゾーンというものに不信感というか、怖さというか、そういうものを感じたと思いますね。

――国際試合を戦う難しさをどのように感じてますか

星野監督 同じ野球ですからそんなに難しくはないんですけども、いろんな意味の環境を含めて、今、大学生や社会人がいろいろ世界に出ていますが、そういう国際試合をたくさん経験して、力をつけて臨んでほしい。経験をうんとしてほしい。日本の野球がたまたま負けましたが、私は決して(日本の)選手たちが弱いとは思いませんし、隣の韓国が金メダルを取ったけど、互角に勝負をしているわけですから。どっちかが勝ち、どっちかが負けますし、やはりその負けたということは何かが足りなかったと。例えばオリンピックに対する思いだとか、野球に対する思いだとか、そういうものが向こうの方がひょっとしたら強かったのかもしれない。そういう部分も終わってみればいろいろ考えます。

――上位3チーム(韓国、キューバ、米国)には勝てませんでしたが、力の差はどう考えますか

星野監督 力の差は私はそんなにないと思います。決して選手は気を抜いていたわけではないし、短期決戦の難しさというもの、最高の体調、最高の技術、気持ちがうまく乗れなかったという原因は私にあるでしょうね。

――ファンの悔しい思いに対しては

星野監督 今は何を言っても言い訳に聞こえます。ですが、私が冷静に客観的に見ると、決して日本は弱くないし、負けはしましたけども、ものすごく日本では盛り上がってくれただろうと。勝てなかった原因は私にありますけども、決して弱くありません。

――アテネ五輪でもストライクゾーンが日本の弱点じゃないかと言われましたが、アテネと北京でのストライクゾーンの違いは感じましたか

宮本 特別ないと思います。審判がそれぞれ違うので。

――ダルビッシュ有を準決勝で先発させるとテレビなどで明言していましたが、使わなかった理由は

星野監督 杉内(俊哉)が完ぺきなピッチングをしてましたから。テレビではなかなか本当のことは言えませんから。それは理解してくれなきゃ困る。ロングリリーフを決勝、準決勝でということでアメリカに2イニング投げさせたというのが実情です。

――宮本キャプテンが今回一番強く感じたことは何でしたか

宮本 (準決勝で最後のフライを)韓国のライトの選手が捕った瞬間にうずくまってる姿を見たときに、思いの差を感じました。その思いの差を後輩たちが感じ取って、日本の野球のレベルをどんどん上げていってもらいたいと思います。

――もう少し状態を上げて臨むために、監督はどういったところを改善したいですか

星野監督 体調を含めペナントレースの最中ですから。みんなしのぎを削って、万全で来られない選手もいますし、合宿期間中にきちっとベストに持っていけなかった私に原因があると思います。

<了>

 ちょっと殊勝なこと言っているな(突っ込みどころは多数あるけど)と思ったら、これ↓wwwwww

http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/npb/news/CK2008082502000150.html

星野監督WBCに意欲

 北京五輪の野球で屈辱の4位に終わった星野ジャパンの首脳陣以下24選手が24日、成田空港着の便で帰国した。到着ロビーに姿を見せた星野仙一監督(61)を筆頭に全選手の表情は終始、固いまま。空港では前日のインターネット上での“卵攻撃予告”に備え、異例の厳戒態勢が敷かれた。星野監督成田市内のホテルで記者会見し「被告席にいるような感じ。すべて私の責任。大変申し訳ない」と陳謝。また同監督が帰国前に北京で意欲を示した来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督に関しては、9月1日のプロ野球実行委員会で人選を一本化することになった。

 屈辱といえる3位決定戦の敗戦から一夜明けたこの日。星野監督は五輪の試合が行われていた時と同じように、午前中の取材に答えた。話題は今後の焦点となるWBCの監督についての問題へ。星野監督が口を開いた。

 「オレが決めることやない。でも、最後はオレが決めることになるか。今はそこまでは考えていない」。就任要請があったことを示唆しながらも現時点での態度はまだ、決めかねている様子。しかし、この後、何とも意味深なコメントを発した。

 「失敗しても、失敗してもチャレンジするというのがオレの人生。それをたたくのは時間が止まっている人間だよ。ユニホームはいいね。若返るよ。キツイけど」

 これまでは自らのホームページに「もっと若い監督、若いスタッフでことに当たっていくべき」と書き込むなど否定的な見解を示し続けてきた。しかし、五輪という大勝負はまさかのメダルなしで終了。“反骨の人”星野監督の心には“このままでは引き下がれない”という気持ちがふつふつとわき上がったようだ。

 この日も国際試合でのチーム編成について「パワーピッチャーを育てていかなきゃ。韓国の金東柱李大浩のように国際大会の体験を積んだ選手が代表に入ってくれば」と語った闘将。帰国後について聞かれると「野球なんか見るか! 1カ月くらいは休みたい。みなさんの前から消えますよ」と言って笑った。

 どうやら、まずは昨年1月に五輪代表監督に就任してからのさまざまな疲れを癒やしたいという気持ちは強い様子。しかし、その周辺はこれからも、騒がしくなっていく。 (川越亮太)