いっそラノベみたく萌え絵つけて売れば……ナイナイ

 大学教員曰く「この人は二人といない凄い人で云々」となんだかんだ一年間、聞かされたんだなぁ。
 今日レポート出してようやく終わりに近づいてきた。あと来週で終わり。まあ単位がくるかどうかは知らないけどさ。
 で、その凄い人の話なんですが、日本人なら読むべき云々らしいわけです。裏を返せば、今あんまり読まれていないわけなんですね。
 これ、仕方ないかなと思ってしまいます。ちょっと考えれば分かります。
 色んな出版社から出ていて、色んな分野から沢山の本が出ているんですね。内容も一つにとどまらず様々。
 そんな人の本に手をつけようにもどこからつけていいのやらと手が竦む。しかも専門的ではないため直ぐ即早く役に立つわけでも無いから一層手が竦む。
 そりゃあ、読まれないでしょう。
 とかいって、全集で体系的に纏めたとしても、その全集一冊がやたらと高い。一冊3000円~4000円は最低。勿論、これ以上の価格の本なんて山ほどあるでしょう。しかし、学生たる身分の人間が、別にその時好きでもない著者の本に3000円~4000円も払えないですよ。というか、大人になっても無理なんじゃないか。つまり一生無理。
 要するに、読まれるための努力って必要なんじゃないかなと。
 全集とか纏める人は、一応相当な段階までその人の書いた内容に惚れ込んでいる筈です。理解している筈です。
 そんな人なら、もっとコンパクトな形で、手ごろな値段で、その著者自身の体系を保ったまま、一般の人々に広めることが出来るんじゃないんでしょうか。その著者のエッセンスを凝縮して、魅力ある形で提供することが可能なんじゃないでしょうか。
 例えば、一定の年齢以上の人間にだけターゲットを向けるのではなく、それ以下もターゲットとした編纂を行い、親しみを持ってもらうとか。もしかしたら、学校教材に採用になるかもしれないじゃないですか、日教組とかにw。
 (文系の)学生が昔の本を読まないと嘆く前に、彼らに読ませるための努力をすることのほうが数段建設的に思えます。