配偶者

 昨日の夜のこと、おっさんが一人路上でゲロ吐いて倒れていた。
 勿論路上で吐くなどとは言語道断のことではあるのだが、まあそれは措いておいて、自分はおっさんに声をかけた。
 大丈夫ですかと、そしたら、駄目だ、と言う。
 正直それだけでもうお手上げでありますのでもう放っておこうかと思ったが、乗りかかった船であるので、一応最後まで付き合うことにした。
 誰かに連絡は?と聞くと、した、と言う。
 その後しばらくしておっさんの嫁さんがやってきた。
 嫁さんは自分に礼を言って、おっさんを引きずって車に乗せ、帰っていった。

 誰かに頼れるということ、弱さを受け入れて切れる人がいるということは良いことだと思った。
 両親もそれに当たるのだろうが、両親とは一生を共にすることは出来ない。
 となると、やはりあと一人必要になるのだろう。
 生涯に亘る提携を結ぶ存在と言うものである。
 個人の自立にはこういう存在は逆に邪魔になるのかもしれない。
 けどそんなに強い人間はそうはいないんだろうと思う、なぜか二次元には沢山いたりするけれども。
 ちょっとそんな強くない自分である私としては将来が気になった。
 どうなるのかは分からないけど、自分次第なんだろうが
 
 まあ、家に帰った後のおっさんの運命は知る由も無い、次の日はコッテリ絞られているのかもしれない。
 小遣いが減らされてたり、ガソリン代の浪費分を払えといって飯減らされたり、かもしれない。
 家庭内ヒエラルキーで嫁の下にいる男の末路はいつも悲しいものである。
 やっぱ止めとくかw